好きなこと
2012年3月25日 日曜日
第71回 和のよそおい
厳しかった冬の寒さもようやく緩みやっと春の気配です。
ブログの更新サボっていること、気にはなっていたのですよ、しかし、3月も末になっていまさら新春の挨拶も変だし、もとより大所高所からの論説など柄でなく、当たり前のような日常が続いていて、格段報告するようなこともなく、平凡な日常が続いています。
平凡な日常を送れるのはこんな私でも贔屓にしてくださる皆様のおかげ、平凡であることがいかに有難いことか気づかせてくれたのが去年の震災でした。

休日の今日はいつものようにスパゲッティを食べに行った後、女房に引きずられて広尾の山種美術館に「和のよそおい」(今日で終了)を見に行ってまいりました。上村松園、鏑木清方、伊東深水などの美人画展です。
会場は9割が女性、うち1割の方は着物姿と、テーマの通りタイムスリップしたような独特な雰囲気の空間でした。暖房が効きすぎて暑さのあまり、上着にセーターも脱いでワイシャツを腕まくりしたおじさんはまったく場違いだったのでは。
普段日本画は殆ど見ない私ですが、伊東深水の鮮やかでいて調和のとれた色彩には大いに心惹かれました。画像(絵葉書より)は伊東深水の吉野太夫です。髷の形や茶入れの柄まで考証が行き届いているそうです。ちなみにこの画家は朝丘雪路の父上だそう。この名前を覚えただけでも収穫でした。
ブログの更新サボっていること、気にはなっていたのですよ、しかし、3月も末になっていまさら新春の挨拶も変だし、もとより大所高所からの論説など柄でなく、当たり前のような日常が続いていて、格段報告するようなこともなく、平凡な日常が続いています。
平凡な日常を送れるのはこんな私でも贔屓にしてくださる皆様のおかげ、平凡であることがいかに有難いことか気づかせてくれたのが去年の震災でした。

休日の今日はいつものようにスパゲッティを食べに行った後、女房に引きずられて広尾の山種美術館に「和のよそおい」(今日で終了)を見に行ってまいりました。上村松園、鏑木清方、伊東深水などの美人画展です。
会場は9割が女性、うち1割の方は着物姿と、テーマの通りタイムスリップしたような独特な雰囲気の空間でした。暖房が効きすぎて暑さのあまり、上着にセーターも脱いでワイシャツを腕まくりしたおじさんはまったく場違いだったのでは。
普段日本画は殆ど見ない私ですが、伊東深水の鮮やかでいて調和のとれた色彩には大いに心惹かれました。画像(絵葉書より)は伊東深水の吉野太夫です。髷の形や茶入れの柄まで考証が行き届いているそうです。ちなみにこの画家は朝丘雪路の父上だそう。この名前を覚えただけでも収穫でした。
投稿者 篠崎医院 | 記事URL
2010年8月29日 日曜日
第64回 またイタリアへ行ってきました-2-

ヴェネツィアからローマまで高速鉄道ユーロスターで移動。ひまわり畑や牧草地を列車は250km/hで疾走。随所の丘の上に聳える町々が何とも美しい。特に断崖絶壁の上の町オルヴィエートは、次回のチャンスには絶対行くぞと固く決心しました。
ローマは車やバイクがビュンビュン走り、のんびりしたヴェネツィアから着いた私にはいささかせわしなく感じられて、しばらく馴染めませんでした。しかしこの町に残る数多くの芸術遺産、ミケランジェロ、ラファエロ、カラヴァッジョなどの足跡を訪ね歩くうち、次第にこの町のペースに慣れてくると、至るところで毎日お祭りが続いているような高揚した感じが実に好ましいものに思えてきました。

写真は夜のナヴォナ広場、多くの絵描きさんや物売り、音楽家やパフォーマーも出て毎日が祝祭です。

この橋を渡ってみたかったファブリチウス橋。この橋の竣工は実に紀元前。ほぼ原型のままで使われ続けています。私が乗ってもびくともしなかった。今日本の誇る長大橋は果たして2000年後どのような評価を受けるのでしょうか。昔の人たちの偉大さを痛感させられます。

ミケランジェロのキリスト像、訪れる人もまばらなサンタマリアソプラミネルヴァ教会にあります。
反省文 人がいないのをいいことに私は天才ミケランジェロの彫刻にそっと手を触れてしまいました。大理石は想像したより暖かくぬくもりがありました。もうしませんので私をイタリアのブラックリストに載せないでください。

スペイン階段とトリニタディモンティ教会を一望できる絶景ポイントです。人が日陰によって腰を下ろしています。さるショップの2階で買い物したあとお願いしてとらせてもらいました。このときばかりは妻のあくなき物欲に感謝です。ちなみに私にはピノキオの鉛筆1.5ユーロ1本を買ってまいりました。今診察室の机に乗っています。
帰国して1週間、実は次のイタリア旅行のプランをあれこれ考えはじめています。イタリアいいところですよ。
投稿者 篠崎医院 | 記事URL
2010年8月26日 木曜日
第63回 またイタリアへ行ってきました -1

長い夏休みをいただきご迷惑をおかけしました。木曜日午前中診療して夜成田発、翌週日曜日の夜帰国して、月曜日から通常診療と、強行軍の日程でただいま少しヘロヘロしています。他の誰でもなく自分で組んだ日程なので、文句を言う先がありません。
でも楽しかった~。帰るのが切ないくらいでした。
今回はヴェネツィアと近くの小さな町カステルフランコ、それにローマへ行ってきました。

まず訪れたのがヴェネツィア。空港から干潟に浮かぶヴェネツィア本島まではバスで20分ほど。車は島の入り口のローマ広場までしか入れないので、あとは船に乗るか、自分で歩くかどちらかしかありません。道には車はもとより自転車も、中世以降は馬さえ禁止なので、行きかうものは人か犬だけです。何物にも気を使わず道を歩けるってのはすばらしいことなんですね。自分のリズムで時間が流れます。
水上バスも100mも進むと次の停留所、綱を舫って客が乗り降りして綱を解いて、まことに心地よいのんびりムード。ゴンドラに至っては、まるで揺りかごに乗っているような快適さでした。
ホテルの運河に面したテラスでの朝食もまことにすがすがしい。一ヶ月も休みがとれる身分なら、一日中ボケッとこの場に坐っているのも悪くないかなと思いましたが、結局あちこち観光してしまいました。日本人ですから。
ヴェネツィアは物価が高いと言われますが、サンマルコ広場やリアルト橋といった有名観光地で食事や買い物をしなかったので詳しくはわかりませんが、庶民的な地域(サンタマルゲリータ広場近く)で過ごす分には、東京よりむしろ安い印象でした。
私は一発でこの町が気に入りました。僅か4日の滞在ではまったく不足でした。もっとあちこち歩いて、もっと迷子になりたかった。
投稿者 篠崎医院 | 記事URL
2009年10月15日 木曜日
第54回 ハプスブルク
巷では新型インフルエンザが猛威を振るっていますが、来週からワクチンの接種が始まるそうな・・・当院のような零細医療機関にワクチンが配分されるのか、本日に至ってもまるで解りません。医者という仕事をしていますと解らないことはいろいろあるので、いちいちあれこれ悩まないようにしております。 で、仕事の一切を忘れて本日午後から六本木の国立新美術館で行われている"Theハプスブルク"(12月14日まで)を見てまいりました。 ハプスブルク家の方々の肖像が広報に使われていますので、お気づきでない方もおいでかと思いますが、ラファエッロ、ジョルジョーネ、ティツィアーノといったルネサンスの大物の作品が来ております。
ラファエッロは"若い男の肖像"という20歳の頃の作品。ラファエッロらしさは感じられるもののまだまだ絵が若いかな・・・(偉そうなことを書いてしまった)
凄かったのは部屋の一辺に並んだ兄弟弟子の関係になるジョルジョーネとティツィアーノの4枚。ジョルジョーネは"矢を持った少年"と"フランチェスコ・マリア・デッラ・ローヴェレの肖像"の2枚。どちらもこちらを直視している訳ではないけれど、心の内を見透かされているような不思議な視線。どちらも帰属の問題はあるようですが、ともに素晴らしい作品です。
ティツィアーノの"イル・ブラーヴォ"この題はどう訳すのでしょうか。"優れた"という意味と"乱暴者"という意味があるようです。ナイフに手をかけた二人の男の緊張感が漲った作品です。"イザベッラ・デステ"モデルは有名なマントヴァ公爵夫人(の40年前の別の画家に描かせた肖像)。素晴らしく魅力的な女性ですが、自分の魅力で多くの芸術家達に作品を献呈させて、代金は大抵は払わなかったように聞いております。レオナルド・ダ・ビンチはイザベッラからの度重なる依頼を振り切って決して描こうとはしなかったそうです。ともあれティツィアーノのこの絵も素晴らしい質感を持った作品に仕上がっています。
暫く去り難く、出口の手前まで行ってからまた戻って・・・
ベラスケスやムリーリョやゴヤといった画家達の作品も展示されていてスペイン好きにもお勧めですし、また明治天皇からハプスブルク家へ贈られた日本画の巻物や、蒔絵の棚なども里帰りしています。
是非終了までにもう一度訪れようと誓った展覧会でした。
ラファエッロは"若い男の肖像"という20歳の頃の作品。ラファエッロらしさは感じられるもののまだまだ絵が若いかな・・・(偉そうなことを書いてしまった)
凄かったのは部屋の一辺に並んだ兄弟弟子の関係になるジョルジョーネとティツィアーノの4枚。ジョルジョーネは"矢を持った少年"と"フランチェスコ・マリア・デッラ・ローヴェレの肖像"の2枚。どちらもこちらを直視している訳ではないけれど、心の内を見透かされているような不思議な視線。どちらも帰属の問題はあるようですが、ともに素晴らしい作品です。
ティツィアーノの"イル・ブラーヴォ"この題はどう訳すのでしょうか。"優れた"という意味と"乱暴者"という意味があるようです。ナイフに手をかけた二人の男の緊張感が漲った作品です。"イザベッラ・デステ"モデルは有名なマントヴァ公爵夫人(の40年前の別の画家に描かせた肖像)。素晴らしく魅力的な女性ですが、自分の魅力で多くの芸術家達に作品を献呈させて、代金は大抵は払わなかったように聞いております。レオナルド・ダ・ビンチはイザベッラからの度重なる依頼を振り切って決して描こうとはしなかったそうです。ともあれティツィアーノのこの絵も素晴らしい質感を持った作品に仕上がっています。
暫く去り難く、出口の手前まで行ってからまた戻って・・・
ベラスケスやムリーリョやゴヤといった画家達の作品も展示されていてスペイン好きにもお勧めですし、また明治天皇からハプスブルク家へ贈られた日本画の巻物や、蒔絵の棚なども里帰りしています。
是非終了までにもう一度訪れようと誓った展覧会でした。
投稿者 篠崎医院 | 記事URL
2009年8月13日 木曜日
第53回 函館

夏休みをいただき、皆様にはご迷惑をおかけしております。17日から診療を再開いたしますので、もうしばらくお待ちください。
今回恥ずかしながら生まれて初めて北海道の地へ行ってまいりました。函館だけを2泊3日で往復です。
函館は古い美しい町並みが随所に残り、それを維持しようとする住人の精神が感じられる素敵な町でした。
写真は夜の聖ハリストス教会。
ただ古いものを端から壊してしまう戦後日本の風潮はこの町にも及んでいるのが残念なところ。我が小岩でも古くからの住人を追い散らして、高層ビルを建設しようという再開発計画が進んでおります。当院もその区域に入るので数年後には追い立てられるのでしょうが、それについてはまた後日。

函館行きの本当の目的は実はこちら。事前にコレステロールをチェックしてOKだったので、獲れたてのイカ刺しが目当てです。。
ホテルが魚市場の傍らで、夕方にはイカ釣り船が出航して行くのが見え、夜には沖に漁火が望め、明け方船が帰港して、程なくセリの声が聞こえてくる。間髪を入れず軽トラックが荷台にイカを積んで出て行き、そのイカが跳ねているのが見える。それっと朝市へ行って揚がったばかりのイカをいただきました。
これがイカなら、今まで食べてきたイカと称するものは一体なんだと思えるくらい別物でした。色が白くない、透明です。箸でつまむと∩の形ではなく、ピンと-の形です。食感もまるで違いシャリッという感じ。臭いやぬめりも全くない。ただ甘みは少し時間が経ったほうが出てくるようなので、どちらが好みかは意見が分かれるでしょう。
イカのワタでゲソを煮たゴロ煮は、究極!といった旨さでした。ウニやカニやホッケもおいしかった。海鮮尽くしの3日間でした。
飛行機に乗ってしまえば僅か1時間のフライトです。また訪れたいと思える町でした。
投稿者 篠崎医院 | 記事URL























