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医学のこと

2011年12月17日 土曜日

第70回 淋菌性結膜炎

 夏にホームページをリニューアル、ブログの更新がとても楽になったことに満足して、更新しないままにしてしまう、私の性格の典型的な面が出た感じで更新が滞っているうちにもう年の瀬です。
 もうひとつ更新をさぼったもう一つの理由がフェイスブックをはじめたことで、日常の出来事をつづるには実に手頃で、ポチポチ書いています。垂れ流しのツィッターは直ぐにあきてしまったのですが、フェイスブックは続けられるかも(?)しれません。よろしければ見てやってください。
 今日取り上げたいテーマは私は一度も見たことがない、それでいて縁の浅くない病気、淋菌性結膜炎です。淋病については35回で述べましたが、その原因となる淋菌が眼に入って結膜炎を生じた状態です。とにかく薬が効かないのでやっかいな性感染症です。
 尿道から膿が出ていれば、一目見ただけで淋病と決まるものですが、膿性の眼脂が出ていると眼科の先生は頻度的にまずアデノウイルスの結膜炎を考えるそうで、うっかり通常の点眼薬を使用したりしていると、進行が急激であり、また現在世にある点眼薬で淋病に効果があるものはただの一つも【!】存在しないため、角膜を穿孔して失明に至る例が急激に増加しています。
 精液が眼に入った、あるいは尿道の膿が付着した指が眼に触れるようなことがあったあと、結膜炎の発症までは半日から3日というところ。事態は一刻を争うので、眼科医に恥ずかしがらずに正直に申告すること。また自分の咽頭に気が付かないうちに淋菌を飼っている場合そこから指を介しての感染も考えられます。一般の眼科で淋病の治療薬の注射液を常備しているところは少ないので、受診するのは総合病院がよいでしょう。当院では診療できかねます。なお心配するのは膿性の眼脂が出た場合だけ、症状がないのに心配する必要は全くありません。間違ってもビデオに影響されて顔に精液をかけるようなマネをしてはいけません。

投稿者 篠崎医院 | 記事URL

2010年5月16日 日曜日

第62回 咳喘息?!

連休遊び過ぎたのか風邪をひきました。最初はのどの痛みが数日続き、やがて汚い痰が出始めました。これはマズイと抗生物質を飲み始めたところ痰は出なくなり、一安心と思っていたところ、ある晩激しく咳き込んで目が覚め、それから咳がとまりません。
 これは咳喘息だ、と診断は付きましたが、住まいには何も治療薬がない。眠れぬまま一晩を過ごしました。
 思い出せば十数年前、咳喘息が出て私は禁煙したのでした。それ以来一回も症状が出ず忘れかけていたところでしたが、感染によって誘発されたようです。喘息の患者様には、いつ発作が起こるか判らないから、薬は必ず常備しておいてくださいネと、常日頃指導申しあげていながら自分がこの体たらく、汗顔の至りです。
 翌日からはステロイドと気管支拡張剤の合剤の吸入をはじめて、ピッタリ咳は止まりました。
 あと問題はいつまで治療を続けるかですが、呼吸器学会は出来れば3ヶ月の治療期間を推奨していますが、現実的には難しいところ、個人的には1ヶ月を過ぎたころから様子を見ながら漸減しようかと考えています。
 咳喘息については宮川医院さんが詳しくまとめて下さっていますのでご参照ください。
 咳が長引いたら、あるいは夜中にひどかったら、是非当院へご相談ください。

投稿者 篠崎医院 | 記事URL

2010年2月19日 金曜日

第59回 花粉症本番

月というのに今日の東京は暖かい一日でした。暖かさにつられてスギ花粉が飛散を始めたようです。花粉症の皆様、対策はお済でしょうか?
 混雑した耳鼻科でなくても、空いた当院でも(ん?)治療を行っています。
 今年は例年に比べて昨夏が冷夏だったせいで花粉の飛散量が少ないと予想されていますが、それでも暴露されないようにするのが第一の対策です。マスクやゴーグル活用してください。
 アスファルトで固められた都会では田舎と違って花粉が地面に落ちないでいつまでも舞っています。舞い上がった花粉が衣類に付いて家の中に入り込むのを防ぐ工夫も必要です。
 薬も以前と比べて随分改良されています。最近の飲み薬は殆ど眠気がありません。点鼻薬も一日一回で済むので、持ち歩いたり人前で使用したりしないで済みます。
 我慢していないで受診してみてください。

お断り
 ステロイドの点眼は緑内障誘発の危険があるので、当院では処方しません。眼科で処方してもらって下さい。ステロイドの内服、注射(ケナコルト)も全身への副作用が考えられるので、行いません。
 反対に点鼻ではステロイドを積極的に使用しています。

投稿者 篠崎医院 | 記事URL

2009年12月15日 火曜日

第57回 肺炎球菌ワクチン

2003年このブログの第2回で取り上げた、肺炎球菌ワクチンの65歳以上の方への接種に、ようやく公費補助が行われるようになりました。

江戸川区在住の方はリンクをご参照ください。区へ申請して接種票を送ってもらう方式で、2010年3月までの期間限定ですのでご希望の方はお急ぎください。(2012年3月まで延長になりました。こちらから)他区の医療機関での接種には適用されません。また葛飾区はいまのところ予定がないようです。2011年からはじまっています(こちらから)。
あわせて以前既に接種を受けた方も、5年を経過すれば再接種が可能とルールが変更(補助がでるのは1回のみ)になっています。

個人的意見では、新型インフルよりこちらのワクチンの方がずっとお勧めです。

投稿者 篠崎医院 | 記事URL

2009年5月19日 火曜日

第50回 新型インフルエンザpart2

新型インフルエンザが日本に上陸して数日感染者は早くも170名を超えて拡がりを見せています。ワクチン製造は間に合いませんでしたが、症状は比較的軽いようで、従来のインフルエンザと差が無いようです。誤解のないように申し上げておきますと、日本でこんなに急速に感染者数が増えているのは、日本でだけパンデミックが起きているという意味ではありません。日本の、それも兵庫県と大阪府がとびきり熱心に確定診断に努めているから生じている現象で、新型かそうでないかを確定するのは実は容易な作業ではありません。ちなみに当院では対応できません。防護衣着用の上鼻の奥の粘膜を擦って採取した綿棒をウイルス輸送用の培地に入れて冷却、バイオハザード対応の容器に入れて東京都健康安全研究所センターに送ってPCR法で検査してもらうことになるのですが、これができるのは保健所と発熱外来だけです。東京で検査可能なのは一日500件が上限、さらに検査に必要な試薬の供給が厳しくなってきています。一人当たりの検査費用は4万円とか。そのためどんな場合に確定診断診断まで行うかという都が決める基準が段々狭められています。心配だからという理由では受け付けてもらえません。

 今のところウイルスの毒性が強くないとことがはっきりしてきたのに、国は全例検査全例隔離の看板を下ろそうとしない。地方は運用で何とかやりくりしなくてはなりません。国内で蔓延が始まっているのに検疫の縮小もこれから検討すると・・・一体国のこの意思決定の遅さは何だ!通常のインフルエンザと同じ対応で行けと早く指示して貰いたいものです。非常事態には誰かが責任を被る覚悟を持って、決断を下さなければならないものですが、それは一体誰なのでしょうか。大臣?彼は素人、テレビにたくさん映って嬉しそうですが決断を下させるのは間違い。医政局長?健康局長?それとも国立感染症研究所長?実は私にはわかりません。官製パニックと後世言われないようにして貰いたいものです。 

投稿者 篠崎医院 | 記事URL

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