院長ブログ

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2004.06.26更新

風邪をひいた後、咳だけがいつまでも止まらない患者さんが増えています。
 胸部レントゲンや胸の聴診であきらかな異常を認めないのに、夜になると悪化し、咳止めを服用してもほとんど効果がなく、眠れなかったり、あるいは咳で覚醒してしまったりすることが多くみられます。はなはだしい場合は失神したり、肋骨を骨折したりといった合併症が生じる場合もあります。

 咳喘息は非常に多い病気ですが、通常の喘息のように呼吸困難や、ゼイゼイ・ヒューヒューする喘鳴などの特徴的な所見がないためにその診断はなかなか困難で、喘息の治療をしてみて、それが効果を発揮することによって、診断する場合が多いというのが現状です。

 すなわち、痰を伴わない咳(乾性咳)が数週間以上続き、通常の咳止めが無効で、気管支拡張薬または吸入ステロイド薬で効果があれば、まず咳喘息と言うことになります。

 一旦咳喘息と診断された方のうちかなりの部分が、数年のうちに本格的な喘息に移行していくと言う報告もありますので、油断は禁物です。

 タバコの煙で咳が誘発される方も多いので、喫煙者はこれを機会に禁煙に踏み出してみてはいかがでしょう。実は筆者も咳喘息が原因でタバコをやめています。(相談に乗りますよ)
 
 筆者の場合幸い軽症で年に1-2回風邪をひいたときだけ、β刺激薬の吸入を行うのみで済んでいますが、頻回に繰り返す方、症状が長引く方はステロイドの吸入がおすすめの治療法となります。

 咳の長引いている方、他にもがんや結核、肺気腫、降圧剤の副作用、逆流性食道炎など慢性の咳の原因になる病気はいろいろあります。ぜひ一度専門医を受診してみてください。

投稿者: 篠崎医院

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