院長ブログ

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2003.12.31更新

なぜたばこをやめたいのか?

 たばこが体に悪いことは誰でも知っています。財布に良くないことも解っています。1日2箱10年吸い続けると喫煙にかかるコストは約200万円にもなるということも解っていますし、喫煙者では非喫煙者とくらべ喉頭癌で32倍、肺癌は4.5倍、虚血性心疾患は1.7倍の死亡率になるということも、喫煙者の肺は真っ黒で、組織が壊れてスカスカの肺気腫という状態になるということも、どこかで一度くらいは聞いているはずです。
 それでも朝の一服、食後の一服、満員電車を降りて一服とたばこを吸うことによる満足感は何者にも変えがたく、悪いとは知りながらまた吸いたくなってしまう。それがたばこの特徴です。

なぜたばこはやめられないのか?

 たばこが止められないのは、実はニコチンの中毒作用によるもので、本人の意志の弱さとは無関係です。喫煙で取り込まれたニコチンにより、カテコールアミンやベータエンドルフィンが体内で分泌されるため、多幸感、快楽、不安や緊張が取れるといった精神への作用が出現します。これが強い習慣性、依存性をもたらします。
 たばこが止められないという方は、知らないうちにニコチンの薬物依存症になってしまっていて、ニコチンが切れると離脱症状(禁断症状)が出ていたのです。
 薬物依存症、たとえば麻薬中毒の方は、薬物を手に入れるためなら、悪魔に魂を売り渡すようなことでも、何でもします。自らの意思で薬物を断ち切ることは容易なことではありません。そこが恐ろしさの所以です。

たばこをやめるために

 たばこは決してやめられないものではありません。正しい方法に従えばやめられます。その証拠に日に40本吸っていた筆者がきっぱり禁煙して4年になります。
1)禁煙の動機を確認すること、健康のため、家族のためなど、壁に決意を張り紙にしておくと良いでしょう。
2)期日を決めてきっぱり禁煙し、たばこ、灰皿などを処分すること。少しずつ本数を減らして行く方法は絶対といってよいほど成功しません。
3)ニコチンの離脱症状の対策をとること。たばこをやめることで生じるニコチンの離脱症状を乗り切るため、ニコチンのパッチ(皮膚に貼る薬、処方箋が必要)やニコチンガムが市販されています。
4)たばこに代わる手持ち無沙汰解消法、ストレス解消法を考えておくこと。深呼吸、適度な運動、ガムやミント菓子、歯を磨くなど。
5)吸ってしまっては禁煙は成功しません。なぜ吸ってしまったのか原因と対策を考えましょう。また、吸わなかった自分をほめてあげましょう。

では皆様の禁煙計画の成功をお祈りします。

投稿者: 篠崎医院

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