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院長ブログ

2009年5月19日 火曜日

第50回 新型インフルエンザpart2

新型インフルエンザが日本に上陸して数日感染者は早くも170名を超えて拡がりを見せています。ワクチン製造は間に合いませんでしたが、症状は比較的軽いようで、従来のインフルエンザと差が無いようです。誤解のないように申し上げておきますと、日本でこんなに急速に感染者数が増えているのは、日本でだけパンデミックが起きているという意味ではありません。日本の、それも兵庫県と大阪府がとびきり熱心に確定診断に努めているから生じている現象で、新型かそうでないかを確定するのは実は容易な作業ではありません。ちなみに当院では対応できません。防護衣着用の上鼻の奥の粘膜を擦って採取した綿棒をウイルス輸送用の培地に入れて冷却、バイオハザード対応の容器に入れて東京都健康安全研究所センターに送ってPCR法で検査してもらうことになるのですが、これができるのは保健所と発熱外来だけです。東京で検査可能なのは一日500件が上限、さらに検査に必要な試薬の供給が厳しくなってきています。一人当たりの検査費用は4万円とか。そのためどんな場合に確定診断診断まで行うかという都が決める基準が段々狭められています。心配だからという理由では受け付けてもらえません。

 今のところウイルスの毒性が強くないとことがはっきりしてきたのに、国は全例検査全例隔離の看板を下ろそうとしない。地方は運用で何とかやりくりしなくてはなりません。国内で蔓延が始まっているのに検疫の縮小もこれから検討すると・・・一体国のこの意思決定の遅さは何だ!通常のインフルエンザと同じ対応で行けと早く指示して貰いたいものです。非常事態には誰かが責任を被る覚悟を持って、決断を下さなければならないものですが、それは一体誰なのでしょうか。大臣?彼は素人、テレビにたくさん映って嬉しそうですが決断を下させるのは間違い。医政局長?健康局長?それとも国立感染症研究所長?実は私にはわかりません。官製パニックと後世言われないようにして貰いたいものです。 

投稿者 篠崎医院 | 記事URL

2009年5月 6日 水曜日

第49回 新型インフルエンザ

 皆様連休も残り少な、いかがお過ごしでしょうか。 私はといえば、もう子供たちもついてくる歳でもなく、どこへ行くにしても混雑と喧騒にまみれるこの時期に動き回るのは好きでないので、昨日は江戸川区医師会の休日急病診療所に出ておりました。 メキシコ発の新型インフルエンザが世界的流行の兆しを見せているこのごろ、公衆衛生の第一線に立たれている方々は休日返上で頑張ってくれています。最新情報は感染症情報センターhttp://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.htmlにあります。このページは本来の業務の傍ら、国立感染症研究所のスタッフがボランティアで更新してくれています。大事なところを個人の努力頼みにする、いかにも日本の現状らしい状況ではあります。 検疫所も日本へのウイルスの上陸を1日でも遅らせるよう必死で働いておられます。1日上陸が遅れればそれだけワクチンが間に合う可能性が高まります。 今のところ震源地のメキシコで何が起きているのか今ひとつはっきりしませんが、それほど毒性が高いものではないようですし、タミフルやリレンザも効くようですので必要以上に恐れる必要はないようです。その上これからはインフルエンザの流行に適した時期でなくなります。 但し1918年のスペイン風邪のとき、夏に一旦流行が収まったあと、冬になって第2波の流行がきて、その時には毒性が強力なものに変異していたようですので多くの死者が出たようですので油断はできません。その間にワクチンが間に合えば良いのですが。 昨日の急病診療所では、医者も患者さんもお互いに神経質になっていて、ちょっとした熱ですぐインフルエンザの簡易検査を行ってしまいました。空振りが多かったですが、A型陽性の方もおいででした。海外渡航歴は無かったので、新型では無いと判断しましたが、患者さんの方も治療薬を積極的に希望されておられる傾向があるようでした。 新型で誰も免疫なし、高い感染性、強毒性への変異、タミフル耐性などの悪条件が重なるととてつもない悲劇がおこります。そのようなことが起きないよう願ってやみません。

投稿者 篠崎医院 | 記事URL

2009年5月 5日 火曜日

第48回ハードディスククラッシュ

 久しぶりの投稿になります。 最近なんとなくパソコンの不安定さを感じておりましたところ、ある日ぞっとするような場面でフリーズし、それきり起動しなくなりました。 パソコンのキャリアだけは長く、MS-DOSの時代から付き合っている私なので、いろいろなトラブルに遭遇してきております。CPUが壊れると何が起きるかも知っていますし、電源がボンという音とともに煙をふいたなどという場面とも遭遇しております。今回の原因はすぐ思い当たりました。 そう、一番起きて欲しくないトラブル、ハードディスクのクラッシュでした。経験するのは3度目です。

 自室を持たず、居間で生活している私はノートパソコンを使っておりますので、自分でパーツを買ってきて交換するわけにもいかず、メーカー送りでしばらく入院となりました。退院してくるまでの間、個人用のパソコンに触れない日々です。 すると常日頃いかにパソコンに依存して生活していたかを思い知らされました。ほとんど禁断症状に近い感じです。同時にまたパソコンがないといかにフリーの時間が増えるかということを知りました。本棚から画集を引っ張り出してきてながめたり、保存版のVHSのビデオテープを見たりなどしておりました。 で修理が終わり、新品のハードディスクになってパソコンが戻って参りました。 請求書が台湾製パソコンなら新品が買えてしまう値段で涙。 環境設定でスッタモンダでまた涙。 大事なデータは二重にしているつもりでしたが、いざとなるとあれが無い、これが無いでまた涙であります。 いろいろなパスワードをまとめたファイル(IDマネージャーというソフトを愛用しております>これが何より大事!!)や長い間録りためた音楽や写真が別にも(というか内蔵ディスクには入りきらないのでそもそも外のディスクに置いてある)保存されていたのが幸いでした。 ようやく苦労してホームページの更新ができるところまでこぎつけました。 これからまたよろしくお願いします。 皆様もお体とハードディスクの健康にお気をつけて。

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2009年4月11日 土曜日

第47回 日本内科学会

今日土曜日、午後から日本内科学会へ行って参りました。 そう見えないかもしれませんが、私も内科医のはしくれ、一応認定医の肩書きをいただいておりますので、これはノルマ。行かないでいると認定医の更新ができなくなります。ちなみに参加費1万円。いわゆるみかじめ料みたいなものであります。 慢性関節リウマチの最新治療とか、骨髄異形成症候群の最新情報とか、少しでも疑わしいと専門家に紹介してしまうたぐいの病気の、普段あまり勉強していない話が聴けてそれなりに有意義でした。

 で、ご紹介したいのが慢性関節リウマチの医療経済の話。学会では1分弱触れられただけでしたが、現在の医療の抱える問題の一端が出ていました。 この病気はどんどんと新薬が出て、劇的に治療が進歩している領域です。ところがその新薬いわゆる生物学的製剤がとてつもなく高い。おひとりの新薬一剤一年分の薬剤費だけで140万円にもなる。で一方とんでもなく恐ろしい副作用も多い。果たして本当に引き合うの? 慢性関節リウマチに限らず、最近の新薬はとても高い。大病院の先生方は薬の値段にあまり関心が無いでしょうが(かつて私もそうでした)今は院内処方で自分で請求書まで作る身ですから薬の値段に敏感にならざるを得ません。あまりに高い薬はうちでは買えないという悲しい現実もあります。 国民医療費の中で薬剤費は年々高騰していますが、その反面社会保障費毎年2200億円削減という看板はいまのところ現政権は降ろしておりません。当然医療機関や介護施設の取り分がどんどん切り下げられていきます。あちこちで病院が潰れはじめています。介護の方は今年3%アップとアナウンスされていますが、そうなる以前に2年毎の報酬改定で3回連続マイナス改定などということをして、制度の維持が危うくなったからでしょうが、霞ヶ関の官僚はとても頭が良いので名目プラス実質マイナス(一部は上がるが一部は下がる、全体としては下がる)などという離れ業を使うので本当にアップしたかどうかは何ヶ月か経たないとわからないでしょう。 "年次改革要望書"このキーワードをご存知でしょうか?アメリカが毎年日本に突きつけてくる要求です。秘密でもなんでもなくアメリカ大使館のホームページで原文が、Wikipediaで検索していただければ邦訳も読むことが出来ます。それに対する日本の回答はシークレットですが、現在進行中の政策を見ると容易に推測は付きます。 そのなかに誤解の余地無く、日本の薬価をもっと引き上げろ、加えて年が経つほど薬価が下がる日本の制度を廃止しろと書かれています。 多くの薬はアメリカ発ですから、明らかにアメリカ製薬会社の利益の拡大が目的です。 これを受け入れたのは多分前の前?そのもう一つ前だったかな?構造改革と規制緩和の名のもとに、社会保障や教育など非生産部門には金をかけないと宣言していた政権です。 そのツケはその政権に圧勝させてしまった国民が今後払い続けなければなりません。 なんだかまた暗くなってしまいました。乞ご容赦。

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2009年3月24日 火曜日

第46回 侍ジャパン祝優勝

WBC日本代表、侍ジャパンの皆様優勝おめでとうございます。
日本代表というのは無条件で応援できて、いいですねー。
久々に興奮しました。
といっても1点リードの9回裏ツーアウトの場面で患者様がお見えになって、ウオノメを削ったりいろいろしてテレビに戻ると、なぜか延長10回の裏2点リードで、何が起こったのかよく解らないうちに、最後のバッターを三振にとったので、とりあえず万歳です。
今大会通じて松阪、岩隈、杉内はじめ投手陣は素晴らしい活躍でした。ダルビッシュも最後にヒヤヒヤさせてくれましたが、あの若さで日本を背負って大したものです。
打つほうでも不調に苦しんでいたイチローが最後見事に決めてくれました。
メジャーリーガーを揃えたアメリカなどの各国を、日本と韓国が圧倒していた光景は、個々の選手の能力だけではない、チームとして一丸となって勝利のために意思統一していくことが如何に大事かを教えてくれたように思います。
医者の世界でも一つの領域に特化したエキスパートは確かに大事ですが、総合的に全身を診ることもより以上大事だと、当院の宣伝めいたことを便乗して言わせていただきます。
今夜はお酒がおいしそうだ。

投稿者 篠崎医院 | 記事URL

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